動物病院へ行くと数千円から高いと10万円以上!大切なペットが病気になってからでは遅いんですね。異常が出ても病気とは限りませんから、よく観察しましょう。キャットフード選びも大切な健康管理になりますよ。

尿路結石症
トイレの回数が増える。トイレでじっとして動かない。おしっこの量が少ない。血尿がでている。粗相をして漏らしてしまう。股間を気にしたり舐めている
おしっこ出ない!
手術しても再発したり、治りにくい病気です。食事療法が必要で、マグネシウムを制限します。結石症、尿石症とも言われています。ストルバイト結石やシュウ酸カルシウム結石などの種類があり、排尿困難になると尿毒症という病気にもなってしまう。
尿石症だけでは命の危険はないものです。尿毒症になると体内に毒素がたまって、最悪の場合は死亡してしまいます。シニア(10才以上)になるとかかりやすい病気です。
キャットフードでもマグネシウム量が適切なもの、水分量が多いものが良いとされます。「FLUTD」に配慮されているものか、マグネシウム量が少なすぎず多すぎない量です。「獣医師監修」のキャットフードでは適切な量に管理されています。
かんたんな解決策は、普段から新鮮な水を飲めるようにしておくこと。カリカリのドライフードでもお水をあげておけば、尿路結石症にかかりにくいとされます。
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腎臓病
ぐったりして元気がない。尿の量が増えたり、まったくでない。水を大量に飲む。嘔吐。脱水症状や意識低下。毛が荒れる。口臭がにおう。体重が落ちる
たいへんな病気。
腎臓病(腎不全)は高齢の猫にとって避けて通れない病気です。結石症とも関係が深くて、症状が悪くなると尿毒症になり、命の危険も出てきます。
急性腎不全はタマネギやユリなど、猫に食べさせてはいけない食べ物を与えたときに起こります。手料理を上げるときは注意が必要です。
慢性腎不全ではゆっくりと症状が進むので、わかりにくいものです。中年期の7才頃から定期検診を受けるとよいとされます。高齢期になると多くの猫がかかります。早期発見しても完治するとは限りませんが、進行を遅らせることはできます。
動物病院での治療費(通院、手術等)が高くなるので、ペット保険や普段からお水をあげておくことが大切です。
腎臓病は水分が足りないと起こりやすいという話もあります。ウェットフードや、お水を汲み置きしておくなどで対策をとりましょう。
糖尿病
血糖値の異常。多飲多尿。体重減少。下痢、嘔吐。神経障害。
糖尿病は猫でもかかる!
ヒトでは「かくれ糖尿病」といって、予備軍がたくさんいるとされている病気です。猫でも血糖値が乱高下して、インスリンを投与しないといけなくなります。
年をとってきたり、偏った食事、ストレスなどで血糖値が上がりすぎたり、下がりすぎることが原因です。
市販の安いキャットフード。これには炭水化物が多くて、血糖値を上げやすい食事なのです。糖質の多い食事(砂糖や炭水化物や果物)を取ることで、血糖値が大きく上下します。
病状が重くなると、昏睡状態におちいって死んでしまうことも。糖尿病になると合併症も出るという怖い病気です。
改善策はキャットフードを変えること。猫はもともと肉食で、タンパク質やお肉が多いことがよいのです。食いつきだけで選ぶと、糖質たっぷりで太りやすくなって糖尿病のリスクも上がります。
発情期
攻撃的になる。落ち着かない。臭いニオイをマーキングする(オス)。鳴き声がうるさい(メス)。
困った!
生後10ヶ月ごろから、猫は成人オトナです。雄猫はスプレー行動で、臭いニオイのおしっこを付けて縄張りを主張します。鳴き声が独特なので発情期になると困るくらいです。
かみついたり、暴れたりと発情期になると問題行動を起こしがちです。発情期の期間は決まってませんが、春(3月~6月)が多くて夏(7月~9月)ごろが多くなります。
盛りがついて甘えた声を出すのが雌猫です。どちらも放置しておくとそのままなので、避妊去勢手術をすると治ります。
手術費用は数万円前後と言われています。料金は動物病院で違いが出ますから、いくつか聞いてみてもいいでしょう。ペット保険では避妊去勢手術は対象外が多いですが、放置しても迷惑なので手術することが多いです。
手術後は太りやすくなったり、ホルモンに異常が出ることもあります。「避妊去勢後」のキャットフードなど手術後のケアも必要。低カロリーで満腹感を感じやすい食事が最適です。
歯周病
ご飯をたべない。口の周りを気にしている。歯に歯垢、歯石、膿などがたまっている。口臭がひどくなる。歯から出血する。
猫は虫歯にならない!
でも歯周病にはなるのです。
定期的にケアしてあげないと、歯が抜け落ちてしまいます。
人間でも同じ。
歯が痛くて食べ物が食べられない。
ガマンできる?
猫でも人でも痛くて寝られないほど。
食事をする
↓
食べかすが残る
↓
歯垢がたまる
↓
歯石ができる
↓
歯周ポケットができる
↓
歯が抜ける
◆歯周病になる仕組み
歯肉炎(炎症が起きる)
↓
歯周炎(炎症が広がる)
↓
歯周病(歯周ポケット広がる)
痛みが強くなる!
定期的に歯磨きや歯垢除去をしないと、歯石ができてしまい、歯周病となってしまいます。
たかが歯が抜けただけでは済まされません。食欲が落ちてきて、口鼻瘻管などの他の病気の原因にもなります。
歯周病の予防には猫用歯ブラシ、柔らかい歯ブラシ、赤ちゃん用歯ブラシ、ガーゼなどを使います
歯石となって白いカタマリができてくると、獣医師でないと除去できなくなります。
重度になると上の写真のように歯が抜けてきます。デンタルケアをしないで長時間放置していると、歯に歯垢がつきます。人間と同じように、猫でも歯垢が増えて口臭や歯周病の原因になります。
最初に歯肉炎が出てきます。炎症が起こって赤くなります。歯周炎になり、歯槽膿漏になります。
これは若い猫でもかかることがあります。症状が進行すると、歯が抜けてしまいます。高齢猫だと抜歯したり、全身麻酔して手術することもあります。
病気予防にはデンタルケア。定期的に歯ブラシで猫の歯を磨いてあげましょう。嫌がる猫ちゃんもいますが、数日に一度くらいは歯のケアをしてあげると予防になります。おいしいエサを食べた後、ケアしてあげると嫌がりますがペットのためになります。


下痢便秘
便が緩くなる。便が硬くなる。コロコロウンチ。水っぽいウンチ。
ウイルスや病気とは限りませんが、心配なら獣医に相談しましょう。猫に食べさせてはいけないものを与えたり、急にキャットフードを変えると下痢する場合もあります。
おいしいからと食べすぎると、消化不良を起こします。高級なエサは猫の食いつきもよいですが、一度に食べすぎと悪い症状が出てしまいます。食物繊維とキャットフードはすごく大切なポイントなのです。
他にもストレスなどで体調不良が起こると下痢する猫もいます。トイレは外でしていたりすると、ペットの変化に気づけません。室内飼いをしているなら、便の状態もきにかけてあげましょう。ウンチは人間でも大切な健康のバロメーターです。


嘔吐
毛玉ではないものを吐いている。病気とは限らない。吐いたものに血が混じっていると危険。
猫は毛玉を吐きます。これは病気ではありません。吐き戻しは、一度に食べすぎたときなどに起こります。
短時間に何度も吐いたり血が混じっていると病気の疑いも出てきます。食べさせてはいけないものを与えると吐いてしまいます。嘔吐したものに、異物や血などが混じっていたら動物病院へ診察しにいきましょう。
激しい嘔吐をしたら、危険信号。普通に毛玉のカスやよだれなどを吐いているのは普通です。猫はよく吐き戻すので、病気と決まったわけではありません。
おやつ、キャットフードを食べ過ぎたとき。普段とは違った食べ物を与えたときなどは、吐くこともあります。ペットフード選びは愛猫の重要ポイント。安全で高品質物を選ぶと、長生きして健康になってくれます。


歩き方が変
足をひきずって歩いたり、ふらふらとしている。かかとを付けて歩く。片方の足をかばうようにしている。
猫も骨折をしたり脱臼することもあります。高いところから落ちたり、交通事故が原因です。室内飼いでも一部なる子もいます。予防方法は外に出さないこと。自動車や自転車など危険がいっぱいだからです。
糖尿病になると歩き方が遅くなって、つま先立ちではなくかかとで歩くようになります。関係ないようなことが他の部分に出てきます。
他にも脱臼、中毒、中耳炎、クリプトコッカス症などの病気もあります。足に異常がなくても、他の原因で歩行困難になる場合もあります。放置しておくと悪化するので診察してもらいましょう。
ネコどうしのじゃれあいやケンカなど、病気の原因になります。砂場に行ってトイレをするネコもいますが、病気をもらってきてしまうこともあります。肥満になったり高齢になると怪我しやすいことを考えてあげましょう。
ウイルス感染症
下痢、嘔吐、まぶたの腫れ、結膜炎など
猫は感染症にかかることがあります。他の野良猫などから伝染します。人にうつることもあるため、感染症にかかっているときはスキンシップにも注意が必要です。
猫クラミジア感染症が代表的。野良猫などとの接触で移されます。軽度の症状だと、猫カゼなどがあります。ワクチンで予防接種することもできます。
異常が出てきたら早期治療が必要です。放置していると悪化することもあるため、専門病院で診察してもらいましょう。獣医でないと詳しいことはわかりません。
重度になると命にも関わるため、発熱していたり目や鼻水が多いようなら診察を受けましょう。猫エイズ(FIV)という不治の病もあり、予防接種するなど病気になる前が大事です。猫白血病ウイルス(FeLV)に感染すると完治しないと言われています。くわしくは動物病院へ相談しましょう。


口内炎
歯茎、舌、口腔など、口の中の粘膜に炎症が起こった状態。赤く腫れたり、ただれたり、潰瘍ができたりする。口の中に原因がある場合と、全身の病気の症状として起こる場合がある。
口内炎ができると、猫はよだれを垂らし、口臭がきつくなります。ひどくなれば食欲はあっても口の痛みのせいで食べられなくなるので、体力が低下します。
口内炎はデンタルケアが十分に行われずに歯石がたまりすぎた結果として起こったり、口の中に魚の骨などの異物が刺さったりして起こる場合があります。
しかし、猫ではそれ以外に、「ネコエイズ」「ネコ白血病ウイルス感染症」などの病気が原因で起こるので深刻です。これらの感染症にかかると免疫力が著しく低下するために、口内炎や歯周病ができやすいうえに、治りにくくなります。
こまめに歯石除去を行うことは予防につながりますが、感染症が原因の場合は完全に治すことは困難です。


猫喘息
呼吸が変。息が苦しそうにしている。
若いうちから発症することもありますが、高齢になりやすい病気です。アレルギー性疾患で、人と同じように発作が起きてきます。ゼーゼーと呼吸が荒くなったり、苦しみます。
部屋が汚れていたり、タバコなど有害なものを吸い込むことで発症します。部屋の芳香剤など原因は他にもあると考えられています。アレルゲンになるのは、人間と同じで花粉などさまざまです。
化学物質に過敏な反応をするなら、遠ざけなければ治療になりません。ステロイドや薬を用いた治療法もあります。お部屋の換気や衛生環境、掃除などをこまめにしておくと予防にもなります。
ウイルス性のものや細菌感染などがありますが、獣医に診てもらうのが確実です。ぜんそく発作が起きると治療が必要だからです。


猫カゼ
目やにが多い。発熱。せき。くしゃみ。鼻水。食欲不振
人間と同じように、カゼも症状のひとつ。ふつうなら死んだり重症にはなりません。体力のある成猫なら問題ないとされています。年をとってくると免疫力や抵抗力が落ちてくるので、治療が必要になります。
ウイスル性の感染症だと、動物病院へ連れて行かないといけなくなります。人用の風邪薬や食べ物を与えてしまうと逆効果になることもあります。
普段の食事とは違っているとき、ぐったりして横になっていることが多いようだとカゼかもしれません。食欲旺盛なのは健康な証拠。子猫、老猫だと特に健康に気を使ってあげないといけません。
カゼ症状が出てきたら、抗ウイルス剤、抗生剤などを使うこともあります。放置していてよくならないなら、獣医に診察してもらいましょう。

